小学5年生が算数でつまずきやすい単元とつまずきの解消方法をまとめたページです。
小学5年生が算数でつまずきやすいのは、分数や割合、少数、図形などです。ほぼこの4分野でつまずいているといっても過言ではありません。
本記事では小学5年生が算数でつまずきやすい単元に加え、算数でつまずかないための予防策・克服方法まで紹介しています。
小5の子供が算数でつまずいているなら、ぜひ最後までご覧ください。
小学5年生が算数でつまずきやすい単元
まずは小学5年生が算数でつまずきやすい単元をまとめます。
小学5年生になると、徐々に学習内容が難しくなってきますよね。そのため、成績が落ちてくる子も多いのですが、中でも算数は特につまずきやすいです。
では、どのような算数の問題でつまずきやすいのかを見てみましょう。
分数の計算
分数の計算は、小学5年生が算数でつまずきやすいポイントの1つです。
小学生が最初に分数と接するのは3年生の時。続いて、4年生で分母が同じ分数の足し算を学びます。
ところが、小学5年生になると、分母の違う分数の計算方法を勉強することになります。この辺から難易度がやや上昇。少しずつつまずきやすくなっていきます。
分母の違う分数の足し算・引き算では通分をすることになります。しかし、ここでうっかりミスをする小学5年生も多く、分数が苦手だとの意識も生まれやすいです。
小学5年生の高学年になると算数分数の割り算で脱落する子も多くいます。
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これはある塾の先生のコメントですが、通分を要する分数で脱落する子が多いとのこと。やはり難しいのは間違いないでしょう。
お子様が算数でつまずいているかも・・と思っている方は分数の計算について一度見てあげてください。
割合
割合に関する問題も小学5年生がつまずきやすいです。分数同様に難易度が高く、中学受験の入試問題でもよく出題される項目です。
割合というと、野球選手の打率、サッカー選手のシュート率、スーパーの割引率などでおなじみですが、この辺は小学校5年生なら理解している子も多いです。
ところが、学校で出題される割合の計算が得意でないという子供も多いです。
割合ができない子は基本ができてない可能性が高いです。
- かけ算・わり算
- 割合の概念
まずはこの2点を抑えましょう。
かけ算・わり算ができてないと、割合の理解は難しいです。なぜなら、割合の概念自体が「比べられる量÷元の量」という考え方だから。
元の量に対して、どれぐらいの量なのか、を考えるのが割合なのです。
そのため、これ教えてもできない子は、まず「かけ算や割り算」がしっかりできるかどうか、かけ算・割り算の概念が正しく理解できているかチェックしてあげてください。
小数のかけ算・わり算
少数のかけ算・わり算も小学5年生がつまずきやすいポイントです。
小学校4年生では、少数と整数の掛け算、少数を整数で割る割り算を学びますが、ここまでは何とか理解できる子供も多いです。
ところが、小学校5年生になると、少数同士の掛け算や少数同士の割り算を勉強することになります。ここが大きなつまずき場所になっています。
小学5年生小数点の割り算で四苦八苦
— 半熟玉子 (@vJUkmlyzqxDYhYB) September 20, 2017
0.1×0.1=0.01、0.1÷0.1=1という計算式がすんなり頭に入ってこない子が多いのです。たしかに初見では理解しがたいのかもしれない。
ただ、これくらいの計算式ならまだ大丈夫なこともありますが、さらに複雑な少数同士の掛け算・割り算ができなくなることもよくあります。
ポイントは小数点の位置の置き方。掛け算や割り算をすると、小数点の位置が移動します。
ただ、小数点の動かし方は慣れれば簡単です。0.1なら1つ、0.01なら2つ動かせばよいのです。
したがって、まずは少数点のないかけ算がきっちりできているか確認しましょう。ひっ算のかけ算がしっかりできていれば、後は小数点の動かし方に慣れるだけです。
小数のかけ算で苦労する子はそもそもかけ算が怪しいこが多いので、まずはかけ算のひっ算の解き方を確認してみてください。
体積・面積
体積や面積も小学5年生がつまずきやすいポイントです。
小学校5年生では、立方体や直方体などの体積、三角形や四角形、台形、平行四辺形などの面積の求め方を学びます。しかし、ここでもつまずく生徒がいるようです。
体積や面積の計算では、まず公式を覚えることになります。その公式をもとに応用をしていくのですが、これが難しいという声も多いです。
小数点などが加わると、さらに難易度が増します。
小学5年生の息子氏体積の単元全然理解してない(ノД`)
— サト_アツ (@sato_atsu) March 15, 2022
体積や面積ができない子は、まず以下の3点をチェックしましょう。
- 公式を覚えているか
- かけ算ができるか
- 平面図形の理解はどうか
まずは公式を覚えてるか確認しましょう。
覚えているのにできない場合は、かけ算の基本ができてないか、平面図形の理解が乏しいかです。
特に平面図形ができてないと、立体の体積でつまずく子はかなり多いです。チェックして怪しいと思ったなら、さかのぼって平面図形の学習からやり直してください。
なお、復習・さかのぼり学習をどうやっていけばいいかわからない方は、進研ゼミのような通信教育に頼るとラクですよ。
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小学5年生算数つまずきを解消する方法
小学校5年生の算数のつまずきを解消する方法は、次の4つです。
- 本人へのヒアリング
- 家庭学習の時間を増やす
- 焦らず着実に定着させていく
- 塾や通信教材の力を借りる
いきなり解消する方法はありません。まずは現状把握から始めて、対策していくのが基本です。自分の子供が算数で苦労しないように指導してあげましょう。
本人からヒアリングする
小学校5年生は算数でつまずきやすいのですが、どこでつまずくのかは各個人で違います。ここまでに示した箇所の中のどこが不得意なのか、まずは本人からヒアリングしてみましょう。
「ここがよく分からない」「ここが苦手」などの場所があるはずなので、そのような箇所に絞って教えることが必要になってきます。
親が教える場合でも、子供の苦手箇所をしっかり把握して臨めば、効果的なアドバイスができるはずです。
学校や塾の先生に相談する場合でも、苦手箇所が明確になっていれば、適切な指導を受けられるので、まずは本人から話をしっかり聞いてみましょう。
家庭学習の時間を増やす
小学校5年生が学校や塾で算数を学んでも、すべて理解しきれるとは限りません。分からない点、不明点などもいろいろ出てくるでしょう。
それらの問題を解決するためには、家庭学習が大事です。学校や塾で覚えきれなかったことを家庭学習で習得していきます。
そして、できれば家庭学習の時間を増やしたいところ。家庭学習の時間は学年×15分といわれているので、75分ぐらいを目安にしましょう。
ただ、この時間には宿題なども含まれます。宿題に加えて自主学習などをするか、通信教育教材などに取り組むのが1番効率的です。
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算数が苦手なのに家で勉強してくれない・・と悩んでいる方は進研ゼミのような最新の通信教育教材をやってみると、家庭学習の時間は伸びるはずですよ。
焦らず着実に定着させていく
小学校5年生の算数では学ぶことが多いので、どんどん授業が進んでいきます。そうなると、分からないところが出てきても、そのまま次に進んでしまうことがあります。
そんなときに大事なのは、焦らずに着実に定着させること。学習に遅れが生じると不安にもなるかもしれませんが、先を急いではいけません。
不明点はしっかり学び直し、つまずきの原因を取り除くようにしたいところ。それができれば、不得意項目も克服できますよ。
塾や通信教材の力を借りる
学校でも小学校5年生の算数の基礎は教えてくれます。
しかし、学校の先生も忙しく、個別の生徒の学習指導が十分にできないことがあります。また、家庭学習の場合は独りよがりの学習になる恐れもあるでしょう。
そのような課題を解決してくれるのが塾や通信教材。塾や通信教材ではきめ細やかな指導が行われ、質問などもしやすいです。
通信教育教材などでは、学校での学習の不足分をカバーする役割も果たしてくれます。場合によりますが、学校の算数授業よりもハイレベルな講義が行われることもありますよ。
小学5年生が算数でつまずきやすい理由
小学5年生が算数でつまずきやすいのは理由があります。
大きな理由は、5年生の算数からはこれまで習った算数の複合的な問題が多くなるからです。
小数と割合、図形とグラフなど、これまで学習内容を組み合わせた単元に突入していきます。そうなると、これまで少しでも理解ができてないところがあるだけで、途端にできなくなってしまうのです。
また、学習速度が速くなったり、勉強量が増えたりするのも、小学5年生が算数でつまずく理由の1つです。
4年生よりも算数で学ぶ量は大幅に増えます。新学習指導要領にも書かれていますが、3年/4年の内容を組み合わせて学ぶので、体感的には2倍ほどの内容になっているでしょう。
さらには、そもそも「計算のレベルが単純に高くなる」という理由もあります。
分数に小数にかけ算/わり算・・・これまでよりも複雑な計算が当たり前になり、計算を駆使して文章問題を解くようになります。
上記のような理由で、小学5年生が算数につまずきやすいと言われます。つまずいたまま放置すると、6年生はもちろん中学の勉強にも影響が出ることは間違いないので、早めに対処するようにしてあげましょう
小学5年生算数のつまずきは早めに対処を
小学5年生になると、少しずつ学習レベルが上がっていきます。そのため、どこかでつまずく生徒も出てきます。
特に算数はつまずきやすい科目で、苦手意識も生じやすいもの。しかし、そのつまずきは克服しなければいけません。そのための方法をこの記事の後半で紹介しました。
ぜひ参考にしていただき、早めの対処を心がけていただければ嬉しいです。
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