小学1年生でひらがなが読めない子の原因や対策をまとめたページです。
小学1年生でひらがなを読めないと発達障害の可能性を疑う方もいると思いますが、必ずしもそうではありません。
ひらがなが読めない子でも、きっかけさえつかめばすぐに読めるようになる子も多いです。しかし、一部の子では学習障害でひらがなが読めない子も確かにいるので、本記事では、ひらがなが読めない子の原因、そして対策を詳しく解説していきます。
小学一年生なのにひらがなが読めない・・と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
小学1年生でひらがなを読めないと発達障害?
小学1年生でひらがなを読めないからといって発達障害ということにはなりません。でも周りに比べてひらがなの読みが遅れているのも事実です。
そこで、まずは1年生でひらがなを読めない子が発達障害の可能性があるのかどうか、お話していきます。
1年生でひらがなが読めない子はいる
小学1年生でひらがなが読めない子はいます。
その根拠として、本来ひらがなは1年生1学期に習うカリキュラムだから。幼児教育の必須科目ではないので、就学までにお勉強をあまりしてなかった子であれば、ひらがなが読めない子は結構います。
もちろん読めない程度は子供によりますが、スラスラ読めない子、読むのにかなり時間がかかる子、ほとんど読めない子など、さまざまです。
そのため、1年生の序盤でひらがなが読めないからと言って悲観する必要はありません。1年生1学期中にしっかり習得すればすぐに追いつくでしょう。
ただし、2学期、3学期になっても読めない場合は要注意。教えてないから読めないのではなく、学校や家庭で教えても読めないのであれば、発達障害を疑った方がいいかもしれません。
小学1年生としては遅れている
小学1年生でひらがなが読めない場合、学習が遅れていることは確かです。
最近は幼児教育ブームでもあるので、たいていの子は幼児期にひらがなが読めるようになります。入学したら周りの1年生は、ひらがなを読める子が多いのではないでしょうか。
あまり比較するのはよくないですが、1年生のレベルとしては、少し遅れていると考えてよいでしょう。
発達障害の可能性も視野にいれる
小学1年生でひらがなが読めないからと言って、発達障害だと決める必要はありませんが、可能性はあります。
とくに2学期以降になっても読めない字が多いならディスレクシア(=文字の読み書きに限定した障害)を疑ってもいいでしょう。
学習障害は種類があり、文字の読み書きに特化して苦手なのか、全体的に知能が追い付かない知的障害なのか、冷静に見極めてあげる必要があります。
医学的に発達障害という診断になるなら、専用の対策も必要になります。
その場合は、無理に周りにあわせると親子でしんどくなるので、子供のペースにあわせた学習・生活を考えてあげましょう。
小学1年生でひらがなを読めない原因
小学1年生でなぜひらがなを読めない原因をまとめます。まず原因を知ることでしっかりと対策が打てるので、子供にあてはまりそうな原因をチェックしてみてください。
ひらがなに興味がない
ひらがなに興味がないとまったく覚えない子もいます。幼児の頃からひらがなに興味がないなら、小学1年生になっても読めない事は十分かんがえられます。
周りの文字やお手紙交換、絵本のひらがなに興味は示しますか?好きなキャラクターなどに関する文字に興味を示しますか?
お子様がそもそも文字に興味がないなら、ひらがなが読めない原因の1つといえます。
かたちの認識能力が低い
かたちの認識能力が低くて、小学1年生でひらがなを読めないことがあります。ひらがなといえども、一つ一つの形で作られた文字なので、形状認識能力が必要なのです。
大人目線で見た時に明らかに形の認識力が乏しいと感じる場合は、ディスレクシアの可能性もあります。お子様が〇や△以外の難しい形を認識できているかどうか、記憶できるかどうか、チェックしてみてください。
形を把握する能力が欠けていると、ひらがなを読めなくなるので、これもひらがなが読めない原因の1つです。
音韻意識が低い
音韻とは音と響きのことですが、音韻意識の低い小学1年生だと、ひらがなを読めない場合があります。ひらがなの音がうまくつかめないのです。
音韻意識とは「えほん」が「え」「ほ」「ん」の3文字でできていることを理解できたり、「ほん」の「ほ」と「えほん」の「ほ」が同じ言葉であることがわかったり、音と文字を感覚的につかめることを指します。
この力が乏しいと、聞いた言葉と文字がリンクしないので、耳ら聞いた言葉が全く書けません。お子様に音韻意識があるかどうか、一度確認してみましょう。
聴覚の発達に問題がある
聴覚の発達に問題がある小学1年生がひらがなを読めないことがあります。
聴覚に問題があると、言葉の理解力が遅れ、ひらがなを文字に変えることが難しくなるのです。
お子様は言ったことを理解して文字にできなくとも、復唱はできますか?まずは、お子様の言語認識能力をいチェックしてみましょう。
ただ、聴覚障害の場合、丹念にひらがなを教えてあげれば、やがて読めるようになる可能性は高いです。多少学習が遅れても、親子で取り組んでみましょう。
小学1年生でひらがなを読めない時の対策
小学1年生でひらがなを読めない時の対処法をまとめました。原因を考慮し、お子様に合いそうな対策をうって、ひらがな読めないを「読める」に変えてあげましょう。
よく知る言葉から覚える
小学1年生でひらがなが読めないなら、まずはよく知る言葉から覚えるようにさせてみましょう。本人の好きなもの、よく使うものでいいので、ひらがなを示して、読み方を教えてみます。
そのようなものなら興味を持ってくれるはず。一度興味関心を持ってくれれば、1年生ならひらがなの読み方もすぐに覚えてくれるでしょう。
指差呼称で1文字ずつ発音する
指差呼称とは、作業上の点検箇所を指を指しながら確認していくことですが、ここではもう少し簡単に考えて、指を指しながらひらがな1文字1文字を確認にすることとします。
ひらがな1文字1文字を指で指して、音を学ばせて、発音させてみるという方法なら、学習もしやすくなって、覚えやすくなるでしょう。
指差呼称は指したものに意識を向ける効果があるので、ひらがな1文字1文字への意識が高まります。
お歌や遊びで覚えさせる
小学校1年生でひらがなが読めない場合、ひらがなや文字に対する関心が低いことがあるので、楽しいお歌や遊びで興味を引きながら覚えさせるのも効果的です。
机に向かってお勉強となると抵抗を示す子でも、お歌や遊びなら一生懸命取り組むものです。お歌や遊びは子供心を刺激する有効なひらがな読みの教え方になるでしょう。
Youtubeやテレビの字幕機能をONにして歌を流したり、ひらがなを使って遊ぶ遊びをやったり、楽しく興味関心を育めるなら媒体はなんでもOK。お勉強ではなく遊びとして取り組んでみるのも良いですよ。
絵本をたくさん読む
ひらがな学習に絵本は有効です。自分では絵本を読めなくても、親が読み聞かせをすることで、物語の世界に浸って、文字に対する興味も沸き起こるでしょう。
ひらがなが大きく表示された絵本、シリーズ絵本、言葉遊び絵本などもおすすめです。
ひらがな学習に役立つ専用の絵本もありますから、使ってみれば小学校1年生のひらがな読みも上達するでしょう。
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ひらがなポスターを活用する
ひらがなポスターでは、ひらがなの50音をひと目で確認できるようになっています。お風呂や子供部屋、リビングルームなどに貼っておくと、子どものひらがな学習の役に立ちます。
ちいく村でも下記のようなひらがなポスターを無料配布しています。
動物や果物、キャラクターなどの絵柄が入ったひらがなポスターもあるので、ひらがなへの興味関心を育みたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
ひらがなプリントを使う
ひらがなプリントという、未就学児から小学生向けのひらがな学習プリントがあります。
これを使って練習すれば、小学校1年生でひらがなの読みができなくても、読めるようになる可能性があります。
また、読みだけでなく書きも練習できるのがひらがなプリント特徴です。市販品もありますが、ちいく村では無料配布もしているので、ぜひ参考にしてみてください。
アプリやゲームで覚える
ひらがなを学習できるアプリやゲームを使って、読み方を覚えることもできます。
アプリやゲームなら難しく考えることもなく、楽しくひらがなの読みを覚えられるでしょう。様々なひらがな学習アプリやゲームがありますが、小さい子用になっているので、操作も簡単。タッチ操作だけで学習できるものもあります。
通信教育教材を使う
通信教育教材を使って、ひらがなが読めない小学1年生に読みを教えるという方法もあります。
通信教育教材のカリキュラムはお子さんのレベルに合うようになっていることが多いので、ひらがなが読めない場合、そのレベルから教えてくれるのがメリット。
しかも、教え方のノウハウも持っているので、効果的に学力を伸ばすことができます。
小学生向け通信教育教材はかなりの数がありますが、ひらがなに手こずっているなら、基礎からしっかり学べる進研ゼミチャレンジタッチやスマイルゼミを選ぶとよいでしょう。
どっちも文字の読み書きをしっかり学べますし、子供のやる気を引き出す教材なので、ぜひチェックしてみてください。
小学1年生でひらがなを読めない時の注意点
小学1年生がひらがなを読めないと、親としては不安にもなるでしょうが、だからといって焦ってはいけません。以下のようなことに注意して、落ち着いて対処しましょう。
親が悲観した態度をとらない
小学1年生でひらがなを読めないと、親は気になり、時には悲観的な態度をとることがあるかもしれませんが、これはいけません。
親の気分が子供に伝染し、子供も暗い思いを引きずることになるからです。その結果、ますます学習が遅れることにもなりかねません。
小学1年生でひらがなが読めないことは好ましいことではありませんが、まだ時間は十分にあります。親も心に余裕を持ちながら教えてあげるようにしたいところ。
そんな親の態度を見れば、子供も焦らずに確実に学習を進めていくでしょう。
子供のペースで進めさせてあげる
小学1年生でひらがなが読めないと、早く覚えさせようとつい思いたくなるものです。
しかし、焦ったからと言って、成果が出るというものではありません。子供には子どもの学習ペースがあり、そのペースを壊さないように指導していくことも大事なのです。
親の都合を押し付けてもいいことはありませんから、子どもの気持ちをおもんばかって、無理のないペースでひらがなの読みを覚えさせましょう。
子供にあった教育法を模索してあげる
ひらがなの読み方の学習方法は色々ありますが、大事なのは自分の子供にあった学習法を選んであげること。子供が取り組みやすく、学習しやすい方法を模索してみましょう。
通信教育がよい子もいれば、市販ドリルが合う子もいます。発達障害の子におすすめの市販ドリルをまとめた記事もあるので、よければ参考にしてみてください。
小学1年生でひらがなが読めなくても大丈夫
小学1年生でひらがなを読めない子は、たしかにちょっと文字の読みが遅れています。しかし、1年生の1学期なら全く問題ありません。カリキュラム通りで1学期には習得できるはずです。
もし万が一2学期になってもひらがなを読むのに苦労するなら、発達障害の可能性も視野に入れて動きましょう。
子供がひらがなが読めなくても、大事なのは焦らないことです。少しずつでもいいので、子供のペースでひらがなの読みを覚えていけば、すぐにおいつけるはずですよ。
子供の学習が心配なら、通信教育教材を検討するのも1つの手です。
最近はAIプログラムで個別カリキュラムを作ってくれることもあるので、うまく学習が進んでないなら利用してみるとうまくいくかもしれません。
チャレンジタッチやスマイルゼミが有名ですが、「天神」のような発達障害の子にあった通信教育もあるので、あわせてチェックしてみてくださいね。
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