2024年8月に登場したベネッセの学習支援サービス「まるぐランド for HOME」と、無学年学習「すらら」を比較しました。
「まるぐランド」は、発達特性のある小学生向けに開発された、無学年学習のサービスですが、発達特性のある子向けの教材といえば、無学年学習の「すらら」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、まるぐランドとすららを徹底比較してみたので、どちらの学習支援サービスを選ぶべきなのか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
まるぐランド・すららを比較【基本情報】
まずは、まるぐランドとすららの基本情報を一覧表で比較してみました。
まるぐランド for HOME | すらら | |
運営元 | ベネッセ | すららネット |
対象年齢 | 無学年学習 | 無学年学習 |
学習範囲 | 小1~小6 | 小1~中3、中1~高3 |
学習方法 | タブレット学習・個別指導 | タブレット学習 |
学習場所 | 自宅 | 自宅 |
対応教科 | 小6までの読み書き | 国・数・理・社・英 ※学年・コースによる |
教科書準拠 | なし | あり |
発達特性チェック | あり | なし |
採点レベルの調節 | あり | あり |
担任制 | なし(配慮あり) | あり |
保護者サポート | 初回・年2回のカウンセリング | すららコーチのアドバイス |
まるぐランドとすららは、どちらも無学年学習のサービスですが学べる範囲は大きく異なり、まるぐランドが小6までの読み書きにスポットをあてたサービスである一方で、すららは教科書準拠の教科学習です。
他にも発達特性チェックの有無や、保護者へのサポート制度の内容に違いがあります。「無学年学習のサービス」という要素以外は全然違う、と考えてもいいかもしれません。
では他にどんな違いがあるのか、各項目ごとに詳しく比較していきましょう。
まるぐランド・すららを比較【料金】
まずはまるぐランドとすららの料金について比較してみましょう。
受講料金は、基本的にすららの方が安いです。しかし、まるぐランドにはオンラインのマンツーマン授業がサービスに含まれているため、受講内容を含め判断すれば、すららが一概に安いとも言い切れません。
まるぐランドの料金
「まるぐランド for HOME」の料金は非常にわかりやすく、2種類しかありません。
月4回コース・月2回コースの2種類に分かれており、どちらを選んでも入会金は不要なのが嬉しいですね。具体的な金額は以下の通りです。
月4回コース | 月2回コース | |
入会金 | 0円 | 0円 |
月額 | 29,800円(税込) | 19,800円(税込) |
受講内容 | タブレット学習使い放題 オンラインレッスン4回(月) 保護者カウンセリング(入会時+年2回) |
タブレット学習使い放題 オンラインレッスン2回(月) 保護者カウンセリング(入会時+年2回) |
※お申込みの際には、最新情報を公式ホームページから確認ください。
※掲載の内容は2024年10月現在の情報です。
まるぐランドの月4回コースの料金は少し高く、月額29,800円(税込)で、毎月4回のオンライン個別指導が含まれています。より定期的な学習を求める人向けのコースで、オンライン授業の頻度を多めにとりたい方にはぴったりです。
まるぐランドの月2回コースの料金は月額19,800円(税込)で、毎月2回のオンライン個別指導が含まれます。いずれにしても、すららと比較した場合は少し高めの料金ですね。
すららは最高でも月に10,978円(税込)の費用となっていますから、どちらのコースを選んでもまるぐランドの方が月々のコストはかかります。
ただし、まるぐランドはタブレット学習だけでなく、オンライン授業と保護者カウンセリングの費用も月会費に含まれています。
また、入会金も必要ないため、一概にすららと比較して高いとも言い切れないのではないでしょうか。
すららの料金
すららの料金はコース・受講教科によって異なります。
すららでは小学生から高校生までの範囲が学べますが、小学校が対象のまるぐランドとの比較なので、小学生の範囲が学べるコースに絞って紹介します。具体的な料金は以下のとおりです。
5教科コース | 4教科コース | 3教科コース | |
入会金 | 7,700円(税込) | 11,000円(税込) | 11,000円(税込) |
月額 | 10,428円~(税込) | 8,228円~(税込) | 8,228円~(税込) |
受講内容 | 小中5教科(国・数・理・社・英) ※英語は中学範囲から ※理社は小3範囲から |
小学校4教科(国・数・理・社) ※理社は小3範囲から |
小中3教科(国・数・英) ※英語は中学範囲から |
すららは受講教科の数に応じてコースが分かれており、月額・入会金は選択するコースによって変わります。
また、すららの支払方法は、毎月払い・4ヶ月継続コースのいずれかが選択でき、4ヶ月継続コースの方が若干安くなります。
上記掲載の金額は、2024年10月現在の4ヶ月継続コースの支払料金ですが、どのコースを選択しても、まるぐランドの料金よりは安いのがわかりますね。
ちなみにこの料金にはタブレット学習とすららコーチのサポートも含まれていますが、まるぐランドのようなオンライン授業はありません。
まるぐランド・すららを比較【特徴】
「まるぐランド for HOME」こと、まるぐランドとすららをサービスの特徴から比較していきます。
両者はどちらも無学年学習を掲げており、受講年齢に制限はありません。しかし、学べる範囲やサービス内容には異なる特徴があります。
まるぐランドの特徴
まるぐランドは、発達特性に寄り添うことに特化した新しい学習コンテンツです。
特定の教科ではなく、小6までの読み書きに特化して学習支援をするという、「ありそうでなかった」サービスです。
毎日の学習はタブレットで行い、定期的にオンライン授業を受けることでモチベーションを維持しながら効果的な学習を促します。
学びにくさを感じている子への丁寧なアプローチを目指しているため、受講生の評判も良いものが多いのが特徴。
まるぐランドは教科書準拠ではありませんが、学習指導要領に基づく小学校1~6年生までの常用漢字を収録しています。
無学年学習ですので、未就学児・中学生でも受講可能ですが、この学年をある程度の目安として受講すると良いでしょう。
子供にあわせた学習を
すららの特徴
すららは教科書準拠の教材ですから、小学校の授業と同じ単元が受講できます。小学校~高校まで、幅広い学年の単元に対応しており、自由に先取り・さかのぼり学習が可能です。
小学校で使っている教科書と同じ単元を学べるため、不登校の子がいるご家庭でも多く採用されている教材となっています。
豊富なアニメーションで楽しく学べる「ゲーミフィケーション」を採用している点も特徴ですね。楽しくゲーム感覚で学びつつ、授業の補填も出来てしまうという、優れた教材と言えるでしょう。
個別指導の通信教育ならすらら
まるぐランド・すららを比較【メリット・デメリット】
つぎはまるぐランド・すららのメリット・デメリットを比較していきます。
両者ともに「無学年学習」という共通点があるサービスですが、こまごました利点や欠点はおおきく異なります。
まるぐランドのメリット
まるぐランドを使うメリットは、主に以下のとおりです。
- 1人1人の発達特性に合わせたサービスが受けられる
- 全ての学問に通ずる「読み書き」に特化している
- タブレット学習とオンライン授業の相乗効果が期待できる
まるぐランドのメリットの1つが、発達特性チェックの結果に基づき、一人ひとりの性格および個性に最適なカリキュラムが提供されることです。
まるぐランドでは、最初に発達特性チェックを実施し、その結果で提供されるコンテンツが変わるため、その子にぴったりのサポートが受けられるのが利点です。
また、全ての学問の土台となる「読み書き」に特化したサービスであることも見逃せません。
読み書きに特化した教育サービスは少ないですし、中学受験向けなど難易度が高い傾向もあるため、スモールステップで進められるまるぐランドはとても魅力的です。
特定の教科が苦手・嫌いであったり、教科学習に入る以前の読解力の問題があったりと、基礎固めが必要なケースもあるでしょうが、まるぐランドならうまく対応できそうですね!
そして、タブレット学習のみならず、オンライン授業でマンツーマン指導が受けられるのもまるぐランドのおおきな利点ですね。
自宅の安心した環境で受講できるタブレット学習は、発達特性を持っている子にぴったりの学習方法です。
そこにオンラインレッスンを加えることで、実際の授業を受けているかのような、きめ細やかなサポートを実現しています。
まるぐランドのデメリット
一方、まるぐランドを受講するデメリットは以下のとおりです。
- 完全担任制ではない
- オリジナル問題なので学校の授業の補填ではない
- 小学6年生までの範囲しか学べない
まるぐランドは完全担任制ではないため、オンライン授業の時間や曜日を変えると、講師も違う人に変わる可能性があるので注意してください。。
ただし、できるだけ同じ講師となるように配慮がされるうえ、生徒の情報は先生たちの間で共有されていますから、大きな問題は生じないでしょう。
また、まるぐランドは教科書準拠ではなく、オリジナル問題になるため、小学校の授業の代わりにはなりません。たとえば、授業に出られないため教材で補填したいというニーズには対応していないので、ご注意ください。
ちなみに、まるぐランドの学習範囲は小1~小6の読み書きに限られます。中学校以上の範囲も学びたい方にはおすすめできません。
子供にあわせた学習を
すららのメリット
次はすららのメリットについて見ていきましょう。具体的には以下のとおりです。
- 教科書準拠×無学年学習で自分好みに学べる
- AIの自動出題で苦手を取りこぼしにくい
- 動画や音声が豊富で視覚優位・聴覚優位にも対応
すららは教科書準拠かつ無学年学習の教材なので、小学校で習う範囲を自由に学べるのがメリットです。学習指導要領に沿ったプログラムを学ばせたいけれど、得意と苦手の凹凸が大きくて悩んでいる、という親御さんにぴったりです。
たとえば、小3の子でも苦手な国語は1年生の単元から振り返り、得意な算数は小5レベルに挑戦、といった使い方もできます。
また、すららはAI搭載による問題の最適化も魅力の1つです。AIが生徒一人ひとりの解答履歴や傾向を分析し、その子に合った問題を自動で出題してくれるので、苦手を取りこぼしにくいです。
さらに、動画・音声による解説が充実している点もメリットですね。視覚優位・聴覚優位などの特性があっても、出題内容を理解しやすいつくりになっています。
すららのデメリット
一方、すららにもいくつかのデメリットはあります。
- 1教科のみ受講することはできない
- 特性診断のようなシステムはない
- コーチとはチャットでの質疑応答のみ
すららは最低3教科からのコースしかないため、特定の単元だけを集中的に学習したい場合には不向きです。
たとえば、得意な算数だけを先取りしたいという場合は、無学年学習の教材の中でも「RISU算数」などが向いているでしょう。
また、まるぐランドと比較して、特性診断のようなシステムは導入されていません。
動画や音声が豊富で、特性のある子も理解しやすいつくりにはなっていますが、チェック内容に応じて出題形式が変わるようなサービスではないので注意が必要です。
また、オンラインレッスンが無いので、分からないところがあっても、その場で講師に質問することはできません。
すららコーチとのやりとりは、基本的にチャットやメールでの質問になるため、タイムラグが生じます。この点、注意してください。
個別指導の通信教育ならすらら
まるぐランド・すららを比較【保護者サポート】
次はまるぐランド・すららの保護者サポートについて比較してみましょう。
まるぐランドでは保護者向けカウンセリングが設けられており、すららでは専属の「すららコーチ」が学習相談に乗ってくれます。
まるぐランドの保護者サポート
まるぐランドでは、入会時と年2回の保護者カウンセリングが設けられています。
起きている困りごとを指導計画に加味したり、家庭学習の進め方にアドバイスしてくれたりといった手厚いサービスが受けられます。
カウンセリングは、元教員や公認心理士などの教育のプロ、発達支援に関する知見の深いスタッフが行うので安心ですよ。
●お子さまの取り組み状況をスマホで確認
●発達のプロとの個別カウンセリングで、勉強はもちろん日常の困りまで解決
「発達のプロ」とは、公認心理師、元教員など、お子さまの発達・教育に関する資格を保有するプロフェッショナルを指します。(引用元:まるぐランド公式)
発達のプロが普段の困りごとや学習に対する悩みを丁寧にヒアリングして、指導方針を決めてくれますよ。
さらに、毎回のオンライン授業の後に保護者へのフィードバックタイムが設けられているのもポイントです。授業で頑張ったことや、お子様の得意なことが授業のあと即座にわかります。
さらにさらに、毎日の学習状況は、親御さんのスマートフォンからも見ることができます。
保護者メニューにはメッセージ・スタンプ機能もあるため、学習終了後には親子のコミュニケーションツールとして使えば、褒めのばし効果も期待できます。
このように、親御さんが学習成果を把握しやすい仕組みになっているのが嬉しいですね。
すららの保護者サポート
すららでは、保護者サポートとして専属の「すららコーチ」がいます。
すららコーチは、現役の塾講師や専門知識を持ったスタッフが、担任のように専属でアドバイスや相談にのってくれる制度です。
直接学習指導を行うわけではありませんが、チャットやメールでのやりとりを通じて、子供の質問に対して解き方のヒントをくれたり、保護者にアドバイスをくれたりします。
すららでは、学習計画を立てるときもすららコーチがサポートしてくれます。お子さまと親御さん、すららコーチが共通の認識を持って学習を進めることができますよ。
まるぐランド・すららを比較しておすすめなのは?
ここまで、まるぐランドとすららを各項目で比較してきましたが、どちらを選ぶべきなのか決めきれない親御さんもいるでしょう。
そこで、まるぐランドとすらら、それぞれがおすすめな人の特徴をまとめてみました。
まるぐランドがおすすめな人
まるぐランドがおすすめなのは、以下の特徴に当てはまる人です。
- 個々の発達特性向けのアプローチが欲しい
- 教科ではなくまず基礎固めがしたい
- オンライン授業を受けたい
まるぐランドは、初回の発達チェックに基づいて提供されるコンテンツが最適化されるので、特性に応じたサービスを受けたい人におすすめです。
また、国語や算数などの教科学習ではなく、まず読み書き・読解力などの基礎固めを優先したい人にもぴったりです。
スモールステップかつマンツーマン指導で、読み書きを丁寧に指導してくれるオンラインサービスは、まるぐランド独自の魅力ですね。
さらに、タブレット学習だけでなく、講師によるオンライン授業を受けたい人にも向いています。オンライン授業ではその子の特性に合わせて、丁寧なサポートが受けられますよ!
集中して最後まで授業が受けられるか不安な親御さんも、安心して受講させてあげられるのではないでしょうか。
子供にあわせた学習を
すららがおすすめな人
すららがおすすめなのは、以下の特徴に当てはまる人です。
- 成績UP・テスト対策がしたい
- 教科書準拠の無学年学習が良い
- 中学生以上の単元も学びたい
すららが向いているのは、学校の成績をあげたい、またはテスト対策ができる教材が欲しい人です。
すららは教科書準拠の教材なので、実際の授業で習っている内容と同じ単元を学ぶことができます。テスト対策にはぴったりです。
また、教科書準拠かつ無学年学習の教材を探している親御さんにもおすすめです。
学習指導要領に即した内容で、なおかつ子供の得意・苦手にあわせて先取り・さかのぼり学習したい方にはうってつけのサービスになることでしょう。
ちなみに、すららは学習範囲も広く、小~中、中~高と年齢が上がっても使えます。
たとえば、算数のみ非常に先取りが進んでいて、小学生のうちから中学生以上の単元も学ばせたい、という場合にはベストな選択肢のうちの1つです。
個別指導の通信教育ならすらら
【まとめ】両者の違いを比較して発達特性に寄り添う選択を
今回はまるぐランド・すららを比較して、どちらの無学年学習がより発達特性に合わせた選択であるのか検討してきました。
両者の違いを最後に改めてまとめると、以下のようになります。
まるぐランド for HOME | すらら | |
運営元 | ベネッセ | すららネット |
対象年齢 | 無学年学習 | 無学年学習 |
学習範囲 | 小1~小6 | 小1~中3、中1~高3 |
学習方法 | タブレット学習・個別指導 | タブレット学習 |
学習場所 | 自宅 | 自宅 |
対応教科 | 小6までの読み書き | 国・数・理・社・英 ※学年・コースによる |
教科書準拠 | なし | あり |
発達特性チェック | あり | なし |
採点レベルの調節 | あり | あり |
担任制 | なし(配慮あり) | あり |
保護者サポート | 初回・年2回のカウンセリング | すららコーチのアドバイス |
まるぐランド・すららを比較してみた結果、どちらも非常に優秀な学習コンテンツでした。
これまで、発達特性に合わせた学びの選択肢はとても限られていましたが、近年さまざまな学習支援サービスが誕生し、多様な選択ができる良い時代になりました。
まるぐランド・すららで迷っている親御さんは、ぜひ本記事を参考にして、お子さまの発達特性に寄り添った学習支援を目指してみてはいかがでしょうか。
- まるぐランド公式
- すらら公式
子供にあわせた学習を
個別指導の通信教育ならすらら
我が家で1番活躍してるのは
「スマイルゼミ」
20教材以上を検討して
毎日自主的に取り組み
お勉強するのが
好きになってくれたのは
スマイルゼミのおかげでした
ちいく村限定の
キャンペーンコードも配布中
お得に入会可能です。
ちいく村限定の1,000円特典付き
キャンペーンコードは
スマイルゼミの特設サイトから
資料請求でGET
1,000円の紹介特典や
初月受講費無料キャンペーンとも
併用可能です
スマイルゼミに
1番お得に始める方法なので
ぜひチェックしてみてくださいね💕
資料請求で安く入会
スマイルゼミの特徴
タブレット1台で全科目学べる
教材が溜まらない&自動添削が楽
英語学習・プログラミングが学べる
\キャンペーンコードを貰おう/
特設サイトからの資料請求でギフト券GET