通信教育と塾の違いを比較してまとめたページです。
通信教育は安くて家で勉強習慣がつけやすいですが、モチベーション管理が難しい特徴があります。
一方、塾は強制力があるため成績アップにつながりやすいですが、料金が高いです。
本記事では、そんな通信教育と塾の違いを比較し、どっちがおすすめなのかをまとめました。
塾、通信教育がそれぞれ合う人・合わない人の特徴も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
通信教育と塾を比較:学習する環境
通信教育と塾の1番の違いは、学習する環境です。
通信教育の場合は、自宅で教材を取り寄せての学習になります。
自宅という慣れ親しんだ環境での学習になるので、落ち着いて勉強しやすいのは確かです。
また、子供の勉強を間近で見てあげやすいのも特徴です。家庭で学ぶ習慣付けにもなるので、将来の受験勉強で役立つ「自ら学ぶ力」を育むこともできます。
ただ、自宅学習には強制力がありません。勉強しようがしまいが自由です。
そのため、勉強をさぼっていると、通信教材が溜まっていくことになり「親にられる」という、よくあることになりがちです。
一方、塾は決まった曜日の決まった時間に教室に通うのが特徴。教室という環境で、他の子供たちと一緒に勉強することになります。
塾に通えば、勉強しないわけにはいきません。塾は通信教育よりも強制力があります。
そのため、普段勉強するのが嫌いな子は塾に通わせて、何とか勉強させようと仕向けることもできるでしょう。
自宅で学習できる通信教育は、好きなように勉強ができますが、他の誘惑もたくさんあります。
その誘惑を断ち切って「自ら学ぶ力」を身につけたい人は通信教育がおすすめです。今はタブレット学習など、子供のやる気を継続させやすい教材もたくさんあります。
どうしても家で勉強しない、という子は、塾に通った方が結果につながりやすいです。
ただ費用がかかるので、個人的にはまずは進研ゼミチャレンジタッチやスマイルゼミのような王道で人気の通信教育にチャレンジし、合わなさそうなら塾に切り替えるのがうまくいきやすいと思います。
通信教育と塾を比較:学習ペース
通信教育と塾では学習ペースも違います。
通信教育は、基本的に自分のペースで学習できます。
教材にもよりますが、例えば、進研ゼミは教科書準拠の通信教育なので、学校のペースに合わせて進めていけます。
予習復習、どれぐらい学習するかも自分で調整できるので、自分にあった学習スタイルで進めていけるのが特徴です。
口コミでも自分のペースで勉強できることに子供が安心感を抱き、楽しく続けられていると、高評価な口コミは多いです。
昨今通信教育が流行っている理由の1つでもあります。
一方、塾では基本的に学校よりも早く進んでいくのが一般的です。
個別指導の場合はそうでないこともありますが、少し先取りしていくのが多くの学習塾のスタンスです。
とくに集団指導だとハイレベルな授業が行われることも多いので、子供のペースに合うかどうかは、塾を選ぶうえで1番気を付けるべきポイントでしょう。
塾派の方の口コミを見ても、レベルが合わず転塾している人は少なくありません。
このように通信教育では強制力にやや不安があるものの、子供にストレスをかけすぎず自分のペースでお勉強する習慣を促していけます。
塾のようにいきなり勉強量が増えないかもしれませんが、費用も少ないので、親子ともにストレスを感じにくいです。
通信教育と塾を比較:疑問の解消方法
通信教育と塾では、疑問の解消方法も違います。ここも大きな違いがあるポイントですね。
通信教育の場合、わからない問題が出てしまったときは以下の対応になります。
- 親に聞く
- 教材の解説を見る
- 動画解説を見る
- 質問フォームで質問する
紙の通信教育であれば、親に聞くか、解説を読むしかありません。タブレット学習の場合は、動画解説がある場合もあります。
この点は通信教育に求められる課題といえます。
通信教育でもネット動画講義でもいいけど、疑問点を質問できるシステムがほしい
— ジンジャー (@GingeRed7) October 8, 2014
しかし、2024年のいまでは一部の通信教育で、質問ができる物もあります。
例えば進研ゼミのタブレット教材では、ライブ授業があるので、そこで質問ができます。Z会では質問フォームに質問すれば、後日対応してくれます。
塾の場合は、直接目の前の講師に疑問点をぶつけられます。その時に分からない点はすぐに、後で分からないことが生じたときは後日質問できますね。
特に個人指導の塾では、疑問点を示した子に徹底的な指導をしてくれます。塾の大きなメリットといえますね。
ただ、集団授業では子供によっては質問できないこともあります。
子供の性格によっては塾のメリットを活かしづらいこともあるようです。ここは子供の性格を見て判断してあげてください。
通信教育と塾を比較:料金
通信教育と塾では、料金が圧倒的にちがいます。料金は教材によって異なりますが、メジャーな教材・塾で比較してみましょう。
まずは一般的な通信教育教材の値段から。小学4年生の料金で比較してみます。
月額料金(税込) | |
進研ゼミ | 4,980円 |
スマイルゼミ | 4,840円 |
Z会 | 7,350円 |
ポピー | 3,325円 |
スタディサプリ | 1,850円 |
※12ヵ月一括払い
通信教育の値段(小4)は1,850円~7,350円です。他にも教材はありますが、たいていこれぐらいの価格帯となります。
一方、塾の費用を見てみると、以下の通りです。3科目として計算してます
月額料金(税込) | |
馬渕教室 | 13,200円 |
コーチ学習塾 | 9,900円 |
くもん | 23,100円 |
栄光ゼミナール | 21,000円 |
塾の費用は通信教育に比べてかなり高額ですね。これに加えて教材費・入会金・夏期講習などの特別費用がかかります。
通信教育と塾ではお勉強のスタイルがそもそも違うので、一概にコストパフォーマンスを比較しづらいですが、塾の方がお金がかかるのは事実です。
安い方がよいな・・という方は進研ゼミチャレンジタッチのような人気通信教育教材を検討する方がよいでしょう。
ちなみに、最近塾のように家で授業を受けれるオンライン学習塾も出てきました。オンライン学習塾は通塾しない分、料金が通信教育以下のものも多いです。
例えば東進のオンライン学校では、月々1,900円とかなり格安です。このようなコスパを改善した塾も出てきているので、気になる方は、チェックしてみてください。
通信教育のメリット・デメリット
ここまで通信教育と塾の違いを紹介してきましたが、通信教育のメリット・デメリットをまとめておきますね。
- 料金が安い
- 子供への負荷が少ない
- 家でお勉強する習慣が身に付く
- 勉強への強制力がない
- 人に教えてもらえない
- 競争意欲がわきにくい
通信教育の1番のメリットは、費用が少なく、子供のペースでお勉強できることです。親子ともにストレスを抱えず、マイペースでお勉強していけます。
お勉強させるのに少し苦労するかもしれませんが、教材にあるご褒美機能を使ったり、やる日を決めて集中して取り組ませたり、工夫していけばそれが習慣づけにもなります。
デメリットは、強制力がなく、1人で進めていくしかない点です。先生に聞いたり、友達と競争意識を持って取り組んだりできません。
個人的にはこのデメリットが飲めるかどうかが決めるポイントかと思います。
やってみないとわからない・・というひとも多いと思うので、そんな人は料金の安い通信教育から検討してみてはいかがでしょうか。
塾のメリット・デメリット
続いて塾のメリット・デメリットをまとめておきますね。
- 着実に勉強させてあげれる
- わからないところを聞くことができる
- 競争心を持って取り組める
- 月謝がとても高い
- 塾のペースについていく必要がある
- 通塾しなければいけない
塾の1番のメリットは、勉強を確実にさせれることです。勉強する環境に強制的に放り込めるので、雑念なくお勉強に取り組ませてあげられます。
一方デメリットはやはり費用が高いこと。通塾のため時間効率が悪いこともあげられます。
料金がかかってもいいからしっかり勉強してほしい人は、塾を選択しましょう。
レベルが高くて最初は大変かもしれませんが、着実に学力は伸びていくはずです。
このデメリットが飲めない人は、通信教育の方があっていると思うので、まずは通信教育から始めてみてください。
通信教育と塾どっちがおすすめ?
ここまで、通信教育と塾の違いを比較してみましたが、結局どっちがおすすめなのでしょうか。それぞれに向いている人を見てみましょう。
通信教育に向いている人
通信教育に向いている人は、次の通りです。
- 自己管理ができる
- 高い月謝はきつい
- 塾に通う時間がない
通信教育では、自分で勉強する必要があるので、自己管理がしっかりできる人に向いています。
他の誘惑に負けず、時間調整をしながら勉強ができる、そんな子にはピッタリです。
また、部活や習い事で忙しく、塾に通う時間が作りにくい場合も、スキマ時間を活用できる通信教育が合っています。
さらに、通信教育では親がサポートする場面もあるので、その準備ができている親にもおすすめです。
通信教育については詳しくレビュー・比較をまとめているので、ぜひちいく村で検討していってくださいね。
塾に向いている人
塾が向いている人は、次の通りです。
- 成績アップの結果を最優先したい
- 家で勉強するのが難しい
- 多少の月謝高を許容できる
塾での学習は強制力が働くので、普段学習習慣が身に付いていない人にはおすすめになります。
また、集団塾の場合は、周囲に競い合う友達もいるので、モチベーションアップにもつながります。
子供があまり勉強にやる気を見せない場合は、集団塾で周囲の刺激を受けるのがいいでしょう。
個別指導塾は個人のペースに合わせて教えてくれるのがいいところ。学習ペースが周囲よりも早い、逆に遅いなどの場合は、個別指導塾で学ぶと効果的です。
通信教育と塾を比較して良い方を選ぼう
通信教育と塾を比較してみましたが、両者一長一短なお勉強方法です。
選ぶポイントは先も述べたように、学習スタイルと費用。まずは料金面で許容かどうかで線引きすると決めやすいですよ。
- タブレット学習なら「スマイルゼミ」
- 紙とタブレット両方したいなら「チャレンジタッチ」
- ハイレベル教育なら「Z会」
- 紙教材でコスパ優先「ポピー」
小学生に人気の通信教育は上記4つです。迷ったら今人気急上昇中のスマイルゼミがおすすめですよ。
各教材のレビューやお得な始め方も紹介しているので、気になる通信教育があればチェックしてみてくださいね。
通信教育と塾の違いまとめ
最後に通信教育と塾の違いをまとめておきます。
こちらの一覧を見て、通信教育と塾の違いを再確認してみてください。
通信教育 | 塾 | |
学習環境 | 家でお勉強 | 通塾してお勉強 |
費用 | 安い | 高額 |
疑問の解消方法 | 自力で解決 | 先生に聞ける |
学習ペース | 自分のペース | 塾のペースに依存 |
強制力 | ない | ある |
他の子との競争 | ない | 塾によってはある |
模試 | 教材によってはある | ある |
1番の違いは、学習環境と費用です。
通信教育は家で学べるため、家庭学習の習慣がつけやすく、自分のペースで学べます。料金も安いので、コスパよくお勉強させてあげられます。
反面、強制力や競争環境がないので、お勉強のモチベーション管理がネックになります。
一方、塾では通塾するため、強制力があり、確実にお勉強していける環境を作ってあげられます。
その分、費用は通信教育の10倍ほどかかる場合もあります。結果にコミットしやすいですが、「家では勉強しなくなる」「料金が高い」などのデメリットも多いです。
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